小売業界とAIの進化とは!?Eコマースイベント「Shoptalk2019年」

雑学・小ネタ

こんにちは!zumizumiです!
今日は世界中で開催されるリテール&テクノロジー系のカンファレンスの中で今、最も注目されている2019年3月に米ラスベガスで初開催された「ショップトーク(Shoptalk)」をご紹介したいと思います。リテールとテクノロジーを繋ぐ次世代コマースにフォーカスした大型イベントで、名だたる有名企業のCEOたちが数多く登壇し、様々なトークセッションが行われました。そんな中でも本日は有名企業の実際の取り組みの紹介と交えて、「小売業界の今後とAIの活用」の2つにフォーカスを当てたいと思います。

小売店舗の今後と目指すものは?

近年アパレル小売業界では、今までにない新しい動きが出てきています。大手ブランドの大型倒産や事業の縮小です。(日本だと最近はForever21の撤退などが記憶に新しいかと思います)また一方で、小売業界の中でもEC事情はどうでしょうか?アマゾンを例に小売店舗や企業が落ち込んでいく一方で、アマゾンの株価は毎年上昇傾向あります。実店舗よりもEC店舗??

果たして、実店舗の小売業はECに取って代わるのでしょうか?

新しい顧客体験を!「ノードストローム」

ノードストロームまたはノードストロム(Nordstrom) は、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルに本部と本店をおく、全米でも有数の大型百貨店チェーンです。

ノードストロームは

・2018年売上は1兆5000億円
・売上の30%はオフライン経由
・35%のオンラインセッションは実店舗

ノードストロームの大きな特徴は「店での顧客体験」をとても重視していることです。年々オフラインでの売上が高まっていますが、ECサイト⇒店舗へ誘導という導線が非常にうまい戦略をとっています。

例えば「オーダーピックアップ」

ネットで買った商品を近くの店舗で受け取れるサービスです。これ、様々な企業が展開しているのですが顧客がお店に来た時に、注文商品をピックアップする際に顧客がまた新しい商品をついで買いしてしまうような、お店作りがされているのです。オーダー商品を取りに来ただけなのに、ついで買いを促進する。そんな工夫が店舗には施されています。

また、「モノを売らない店舗」という新たな店舗も挑戦しています。

店舗では、様々なシュチュエーションの更衣室があります。また、カフェも併設しています。そこには、在庫がありません。ECサイトを通じて顧客は好きな商品を店舗に用意してもらい、店舗で試着を行うだけの空間です。また、専用のコンシェルジュも付いて、まさに商品ブランドを知ってもらう顧客体験をそこでは実現しています。EC⇒店舗へ、店舗⇒ECへ、様々な手法で顧客満足度を高めているのです。

AIとemotion

AIを使った、取り組みはこれから当たり前の時代になります。2022年にはAIを使って感情表現ができるようになるとも言われています。例えば、あるクーポンを一人は男性の顧客に、もう一人は女性の顧客に同時に送ろうとする場合、AIが判断をして、その顧客のパーソナリティに合うような文章を自動で作成して、顧客に届けることができるというのです。感情もコントロールできるAIはなかなかですね。

ビジネスの中でも様々なところへAIは入りこむことになります。

スタートアップ企業の「Alluresystems」

アパレル企業にとってとても便利なシステムを開発しました。

様々なモデルのマネキン写真を1枚だけ撮影するだけで、他のモデルがその商品を着用した場合にAIが判断して、モデルの着用イメージを出してくれる機能です。

※下記イメージ画像です(参照:http://www.alluresystems.com/より)

これすごいですよね!(「あ」と画像が表示されているのは気にしないでください・・・)この写真の服は実は一人だけが着用していてあとは、AIが体型別に自動でモデルに合うようにイメージを作ってくれます。

普通はマネキンさんを何人か用意してそれぞれプロのカメラマンさんに撮影してもらう・・・手間が非常にかかりますが、この技術を使えば、人も要らないし、カメラマンも必要でなくなる、色々なものが削減できますね。

しかも、事前にモデルのデータを蓄積しておけば、場所に関係なく、新しい洋服の試着をデジタルで全てできるいうのです。

 

手軽にコーディネートしてくれる「MODSY」

「自分の部屋やオフィスのインテリアコーディネート」ってなかなか手間がかかりませんか?
そんな悩みを解決できる方法があります。それが、インテリアのスタートアップ企業のMODSYです。

手順はこうです。

①自分の部屋、オフィスなどの現在の写真を撮る
②それをMODSYに送る
③MODSYで抱える200人のインテリアコーディネーターがオススメの部屋にアレンジしてくれる
④その写真が手元に届く
⑤必要な家具をその場で買うことが注文できる

※beforeとafterイメージ画像

シンプルかつ画期的な方法だと思いました。
店舗作りに困っている人や、自分の部屋をプロにコーディネートしてもらいたい人にとっては、なかなかの機能ですね!インテリアだけでなく、他の業界にも採用すると色々と可能性がひろがりそうですね

参考URL:https://www.modsy.com

まとめ

いかがでしたか?Shoptalkはリテールとテクノロジーを繋ぐ次世代コマースにフォーカスした大型イベントです。過去のトレンドはものすごいスピードで変化を遂げています。変化に対応できる企業と新しい知識を活用できる人が生き残っていくだろうなと気づかされるshoptalkでした。

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